朝風呂が心身の健康に役立つ理由
【入浴による「冷え」の解消法】
朝晩は私の住んでいる伊勢神宮内宮の周辺でも冷えが忍び寄ってきました。
整体では冷えが万病の元だといわれるくらい。
二十四節気では10月8日頃【寒露】 かんろ:から【霜降】 そうこう:10月23日頃。
【寒露】草木に冷たい露が降りる頃という意味です。秋の長雨が終わり、ぐっと秋が深まります。稲刈りが終わるころで、その他の農作物の収穫もたけなわとなります。また、北の方から紅葉の便りが届きはじめます。
【霜降】 そうこう:10月23日頃早朝に霜が降りはじめる頃という意味です。
晩秋を迎え、北の方では朝霜が降り、山々は紅葉に染まります。
ところで秋の「冷え」で一番体に影響を及ぼすのは「寝冷え」です。
朝方など、急に気温が下がり、気がついたときには、もう冷えている。
明け方の「冷え」によって、皮膚が急激に縮みます。皮膚が縮むと、同時に筋肉もこわばります。
また体の中では、血管も縮んでこわばってしまいます。
血管がこわばることから、秋は血圧の変動が増える時期ですね。
そして「冷え」、特に「足の冷え」は、腎臓と関係が深いので
結果的に体が重くだるくなり、場合によってはむくんできます。「寝冷え」によって、
体が変調をきたすと、快適のはずの秋が、体の不調が元で元気がなくなってしまいます。
そこでセルフケアとしての冷え対策について書いてみます。
冬将軍を迎える前の体を整える観点からも、ぜひオススメします。
【朝風呂】
「寝冷え」による症状を解消するのには、朝風呂に入ることが一番良い方法です。
朝風呂は「寝冷え」に対して大変効果があります。そして、一日がエネルギーに満たされて動けます。大切なのは、熱めのお湯に入ることです。ぬるいお湯では効果がありません。
コツは「ゆでだこ」「野菜のアク抜き」をイメージするようにしてください。
ですから、ちょっと熱いのを我慢するぐらいが適温です。
※長湯をする必要はありません。
朝風呂は、「冷え」による体の変調に対して驚くべき効果があります。
案外、この季節の体調不良は「冷え」が原因の場合が多いようです。
とにかく一度体験していただけば、その効果にびっくりすることと思います。
「冷え」が原因で起こっている、鼻水、喉のつまり、風邪のような症状、下痢、便秘、頭痛など。
安易に薬にたよるよりも、まずは朝風呂を試してみることをおすすめします。
「朝風呂はちょっと・・・」という人は、朝起きてすぐに部分浴で足を温めるのも良いです。
秋は、起床してすぐおこない、真冬になったら、起きてしばらくして、体が少し温まってからおこないます。寝る間際に、お風呂に入るのはいけません。お風呂で暖まってすぐ寝ると冷えないような気がしますが、実は反対です。
人間の体には、自動的に体温を一定に保つ働きが備わっています。
熱くなった体は今度は冷やす方に働きます。起きていれば良いのですが、そのまま眠ってしまうと調節がきかず余分に冷えてしまうのです。また、入浴後にすぐ寝るのは、汗をかいたまま寝ることになりますから、その汗が冷え、二重の意味で冷えてしまいます。
※少なくとも就寝一時間前には入浴しておくのが好ましい。
そして、いよいよ涼しくなってきたら、なるべく窓際で寝ないようにします。
窓際に寝て体を冷やすと、窓側を向いていた半身だけが痛くなったり、こわばったりすることもあります。特に子供は注意が必要です。子供は、窓の側に寝て、急に冷えて寝冷えをすると、ぜん息のような発作を起こしたり、大量の鼻血を出したり、吐いたりと、激しい変動を起こすこともあります。厚手のカーテンをするなど、冷えないための工夫が必要です。
冬に向かっては、早め早めに、布団を厚く(多く)していきます。
その方が、早く冬用の体に変化できるのです。春は反対に、早め早めに、布団を薄くしていきます。また、布団はこまめに干して、湿気を含まないように気をつけましょう。
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